『MICHAEL』/Michael Jackson です。
いまからジックリと聴きます。
CDの帯には「オリジナル作品としては『インヴィンシブル』以来実に9年振りとなる本作」とあるけど、一通り聴いておもったのは、これをアルバムとして扱っちゃいけないってこと。
聴いていて実に軽い。悪く言えば薄っぺらい。
あくまでもこれは未発表曲をあつめた曲集。
マイケルのアルバムはね。
もっとこう引き込まれる何かがあって、聴き始めからその世界観にグッとハマり最後の曲がおわると共にフ〜ッとため息をついて我に返る… そういうものがあった。
「何月何日に1stシングルがOAで先行公開となる」とか「ショートフィルムが世界同時に公開!」とかいうお祭りチックなものもあって、もうそこからアルバムを実際手にして聞き終わるまでの長い間ずっと魔法にかけられていたような、そんな感じがあった。
やっぱマイケルがもうこの世にいないんだ、彼の手によって世に送り出されたものじゃないんだっていうのが大きく影響してるからだろうけど、今回は心待ちにしていたっていうほどのものもなかったし…
実際どの曲も引き込まれるほどの魅力に満ちたものではないかな。
ただ、「彼の深い才能の一端に触れたい」「もっと彼の内面を知りたい」などといったファン心理が、こういった未発表曲を1曲でも多く聴きたいと思わせる。
だから”アルバム”という扱いではなく、あくまで”未発表曲集”といった形で今後もリリースはしてもらいたい。
そういう捉え方で聴くと、この10曲はどれも魅力的で「実際マイケルがGOサインを出すほど作りこまれたらどうなっていただろう」と想像力も掻き立てられる。
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