少し前に映画の感想を書かれている方のブログで、映画「スタートレック/ネメシス」を見た感想を読ませていただいたのですが、その方いわく「スタートレックはあくまで人間ドラマ。舞台が宇宙なだけ」とのこと。
確かにその通りだし、私がスタートレックに求めているものもそれかもしれない。好きなエピソードのほとんどがそういう部分ですしね♪
でも今週のエンタープライズは、スタートレックの中のSFっぽさ一杯なエピソードでした。こういうのも好きです♪(o^ー')b
今週はシーズン2の49話「覚醒する恐怖/regeneration」。
地球の北極圏で木っ端微塵に破損した宇宙船の残骸が発見される。わずかなエネルギー痕跡をたどるうちに、2体の異星人の遺体を回収。ラボで調べると、炭素鑑定ではほぼ100年前のものであるとでるが、サイバネティックボディや有機体組織部をナノプローブが修復しているのを確認。やがて再生され意識を取り戻した異星人によってラボが制圧されてしまう。通信を絶ったことで派遣された捜索隊も戻らない。
やがて輸送船をのっとり宇宙へ飛び立った異星人を捕らえ、拉致されたと思われるラボの研究員と捜索隊を救助すべく、エンタープライズ号が彼らを追うこととなる。
スタートレックではもはやおなじみの、シリーズでもっとも凶悪・最強といっても過言ではない、ボーグです。
知らない方のために書いておくと、ボーグは最大ワープスピードで航行しても7〜80年はかかるであろう遥か遠方の宇宙域(銀河系を真上から見て、銀河の中心を挟んで、地球と正反対の銀河の端っこに位置するあたりです)を中心に生息している種族で、テクノロジーを吸収し、増殖する集合体です。個々は有機体と機械の融合体で、それぞれが集合意識で結合されており、テクノロジーの吸収と一緒に人間を同化して、それをドローンとして活用しています。
あらゆる種族の知識と技術を同化しているだけでなく、貪欲に新たな同化先を求めていて、自らの宇宙域にとどまらず、あらゆる生命体を同化しています。集合意識の結合体なので、1つの情報を全てが共有するため、1度攻撃するとその対処法を全て分析されて活用されるため無効化されます。一番最初の地球侵攻ではたった1隻のボーグ艦に39隻の宇宙艦が破壊され、11000人が犠牲になりました(それでも傷一つつけることもできてません)。
ところでボーグは24世紀になってはじめて地球に侵攻してきました。地球、惑星連邦の存在を知ったのも、Qが24世紀のエンタープライズD号をボーグに遭遇させたからですが(ん? 解釈違うかな?)。今回のエンタープライズは22世紀のお話。何故?
そう、映画「スタートレック/ファーストコンタクト」で、惑星連邦を簡単に同化するために、21世紀の”人類最初のワープ航行”を妨害して、他種族と遭遇する前に同化してしまおうという計画を、24世紀のエンタープライズE号に阻止されたことが今回の事件の発端です。あぁ書いててややこしいw
あの時破壊されたボーグスフィアの残骸ですね。一部はエンタープライズE号に転送して生き延び、その後エンタープライズE号は大変な目にあうんですが、これはまぁ映画のお話なのでまたいつか日を改めて^^;
逃げ切れずに地球上に落下したボーグが今回発見されて、道すがら同化しながら自らの宇宙域に逃げ帰ろうとしてエンタープライズ号と対立することになります。
途中、お茶で有名な(?)ターカリアの宇宙船を同化し、ボーグの怖さを知らないエンタープライズ号は、まだ残っていたターカリア人を船内で治療しようとしますが、ドクターがナノプローブを注入されてしまうは、船内をボーグテクノロジーで改造されるはで危機の連続!
これは1時間エピソードじゃ足りないなぁ。2時間にして、もっと掘り下げたり、盛り上げてみたりしてほしかったなぁ。おしい! でもおもしろかった^^
ボーグを知らない地球人の対応の仕方もいいけど、ラストのボーグのメッセージなんてなかなかいいつなぎ方だと思いますよ私は。
一部では(一部じゃないか?)エンタープライズはそれまでの時代設定なんかをめちゃくちゃにしすぎだ!なんて声もあるようですが、私は好きですねぇ。時間冷戦の設定抜きにしても、今回のボーグの件や、フェレンギのお話なんて有っても不思議じゃないし。まぁこれでまたボーグが地球に!なんてことになったら「やりすぎだろ、もう」って感じるかもしれませんがね。これくらいならOK!
それにしてもひさびさにボーグの「お前たちを同化する」っていうセリフにゾクゾクさせられましたよ。TNGでもVOYでも、後半ちょっとボーグの怖さが薄らいじゃってたから、無知で無力な22世紀エンタープライズ号が相手なだけに、食い入るようにテレビに向かってました^^
おもしろかった! 大満足! 来週も期待♪